7月22日に東芝抗議の会社員がHPを閉鎖した。
6月3日に開設してから約50日である。
総アクセス約650万件。
開設は2月18日で、ビデオデッキの修理について東芝社員に暴言を吐かれたのがその契機。

このホームページに共感を持った消費者が「東芝製品不買運動」を繰り広げるほどの大騒ぎ。
しかし、その裏でこの彼へのいやがらせのメールは8200通に及んだ。
本名や住所までばらまかれたという。
彼は生活を侵されるのを恐れてHPを閉鎖した。

インターネットは難しい媒体である。

「訴え」という行為は簡単にできる。
例えば、社員がいやな上司を訴えるために欠点を並べ立て社長にメールを出したというものがある。
この時、電子媒体を使ったもので無ければ、社員、上司、社長の3者の問題で議論は進行するが、電子媒体となると、その媒体に触れた人間は3者と同等、もしくはそれ以上にその議論に参加できるわけだ。
その危険性が今回の事件では浮き彫りになった。
この場合、社員はまな板の上の鯉状態になる。
訴えられる方は、厳しい立場に追い込まれるが、訴えたほうも同様に危険な立場に置かれることになる。

インターネットは恐ろしい媒体である。

今後、これに似た事件が必ず起こると思うが、人間は成長する生物であることを信じたい。