憂鬱

[原因]
・宮城県の徹底した緊縮財政が、高等学校にも影響を与えている。県立高校の管理費が軒並み一割以上減。
[現況]
・仙台二高:暖房を入れる時期を遅らせた。
・仙台三高:二本ついている蛍光灯を一本にする。職員室のボールペンは芯を入れ替えて使う。
・宮城一女:プリントは両面印刷。未使用時はトイレや教室の電気、暖房を消す。体育館の照明は自然光が入れば消す。放課後の教室は残っている生徒の頭の上だけの部分点灯。階段の踊り場の照明は日中は消し、廊下の蛍光灯は一つおきに外す。暖房は教頭や事務室長が相談してスイッチを入れるかどうか決める。
・白石高校:体育館が雨漏りし床からはくぎが飛び出ているが修理できない。教員の旅費を抑えるため、引率の参加を二人ではなく一人にする。
[証言]
・生徒A:家から持ってきた毛布にくるまる人もいた。体育館では照明が暗いためにボールにぶつかりそうになったことも。学校全体が暗いので、気分まで暗くなる。
・生徒B:勉強する環境だから、あまり節約しすぎるのもどうかと思う。寒いときは勉強に集中できないこともあった。
・生徒C:宮城国体やワールドカップで使う施設を造るお金はあるのに、どうして?将来の人材を育てる学校だから長い目で考えてほしい。
・県:知事が『聖域のない削減』という方針である以上、どうにかしのぐしかない。
・教育長:財政当局に教育に対する配慮はお願いしてきた。だが、職員の給与カットまでしている以上、管理運営費の削減はやむを得ない。子どもたちに影響が出るとしたら遺憾だ。
・校長:税金で学校が運営されている以上、経済状況の影響を受けるのは仕方ない。教育サービスは低下させていないつもりだ。
・教員:無いそでは振れない以上、文句を言っても始まらない。その中で生きていくことを教えるのも教育だ。

どうにか...しかない。
...やむを得ない。
...つもりだ。

ほんとにそうだろうか?
なんとか金とかあるんでないの?
学校教育の方が優先順位が上でしょってなお金が。
なにかに期待せずにはいられない...。


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