2002年12月アーカイブ

12月12日は漢字の日。(いい字1字の語呂合わせ(1212)らしいです。)
清水寺にて、(財)日本漢字能力検定協会が発表した今年を表す漢字一字は、「帰」でした。

僕自身の今年は、どんな一字でしょうか。
「喜」「笑」「怒」「悲」「哀」「嬉」「楽」
情緒不安定な(?)1年でした。
漢字にすると、「喜怒哀楽」
一字にすると、「生」といった感じでしょうか。
来年も精一杯生きたいと思います。
.....去年もこんな話題をコラムに書いた気がします.....。

オリオン

〆切前は、例外なく忙しくなります。
"家⇔流れる景色⇔事務所"なんて生活が続くと、いろんなものを見失っている気がして...。
帰り道、そんなことを考えながら、ふらふら歩いていると、夜空に煌くオリオン。
そこには、僕のコンディションなどとは全く関係なく、星が輝いていました。

仕事が忙しくなると、仕事以外の時間も忙しくなっているような錯覚を覚えます。
精神的に追い詰められていくのは、そんな錯覚が作用するからでしょうか。
追い詰められないと出ない案があるのかもしれませんが、気持を切り替える方が、ずっと視野の広い案を創れるような気がします。

小学校の時に習った星座で、今でも僕を助けてくれるのは、オリオンとカシオペアくらい。
そもそも、2つくらいしか覚えてないので...。

ブラインド

舗装された道、土の道、砂利の道...。
赤い屋根、黒い屋根、青い屋根...。

夜は、どこかチグハグなバランスを黒く染めてくれる。
雪は、どこかチグハグなバランスを白く染めてくれる。

闇は、輝く光を、より一層美しくする。
白い世界は、何を煌かせてくれるのだろうか。

均一化された中で、煌く何か。
そんな人間を目指したい。

名前の由来

ちょっと頼まれて、「名前の由来」というのを調べてみた。(下表参照)

ふと、単語の意味が載っている「広辞苑」には、どんな名前の由来があるのだろうと思って、広辞苑で「広辞苑」を引いてみた。
載ってなかった。
僕は、自分が何者かもわかってないような本に単語の意味を教えてもらっているのかと思うと虚しくなった。
と、みんなに話したら、「虚しいのは君だよ。」というようなことを言われた。
確かに...。

昆虫の名前の由来

テントウムシ テントウは、「お天道様(おてんとうさま)」つまり、太陽です。棒にとまり、空に飛び立つ時に、太陽に向けて飛んでいくことから、太陽の虫。テントウムシという名前がつきました。
トンボ 2説。①棒のようなものが空を飛んでいるように見えるので、「飛ぶ棒」→とんぼ。②たんぼに行けば必ずいるので、「たんぼ」→とんぼ。
ショウリョウバッタ 8月16日のお盆に「精霊流し(しょうりょうながし)」をおこないます。送り火をたいて、死者の霊をあの世に送る行事です。ちょうどこの暑い時期にみられるバッタです。「精霊舟」に形が似ているので、ショウリョウバッタといいます。
タマムシ 体に、緑色や赤色の筋があり、金属のような光沢(こうたく)があり、まるで、宝石のように美しい虫ということで、玉虫(タマムシ)という名前がつけられました。「玉」には、宝石という意味があります。
アゲハチョウ 花にとまって、蜜をすう時、羽をとじているチョウやひらいているチョウがいます。その中でも、アゲハチョウだけは、羽を上げて、ふるわせています。このことから、アゲハチョウとよばれるようになりました。
ミノムシ 昔の人は、雨ふりの時、「ミノ」というわらなどで編んだ雨具をつけていました。ミノムシは、枯れ葉や枯れ枝を身につけていて、その姿がミノに似ていました。
シャクトリムシ 動きが、人が指で物の長さ(尺)をはかるときの動作に似ているので、シャクトリムシとよばれています。
アメンボ この虫をつかまえると、指に「あめ」のようなあまいにおいがつくことからアメンボという名前がつきました。

植物の名前の由来

すみれ 4説。①花の形が、大工道具の墨入れに似ているため。②花の形が、紋所などの隅入れ角に似ているため。③花の形が、古代の武具の「隅取(すみとり)り柄弦(えづる)」の旗印に似ているため。④食用に摘まれていたから。つみれ→すみれ。
ひまわり 背たけが、10cm程度になると、太陽の向きに合わせて回るため。漢字でも「向日葵」と書きます。
オドリコソウ 花の形が、まるで踊り子が踊っているみたいなので、そのようによばれています。
ブタクサ 「花がブタのようにだらしがない」というところから名付けられました。
ネコジャラシ 「ねこ」がじゃれつく草のため。
カエデ 「かえる」の手に似ているため、「カエデ」と名付けられました。
ヤツデ 葉が8つにさけているため。
ツユクサ 早朝、露(つゆ)にぬれながら、花を咲かせるところから、「ツユクサ」とよばれています。
サルスベリ 木が「つるつる」していて、「さる」もすべり落ちそうなので「サルスベリ」といいます。
ハス 実がつまった花たくが、「ハチの巣」に似ているところから、「ハス」と名付けられました。
ミヅキ 水分が多く、枝を切ると、水がしたたるところから、「ミズキ」といいます。
ツタ 他の木や葉などに「伝」わってのびていくため、「ツタ」といいます。

フルネーム

世の中には、ブランドというものがあります。
この言葉が、なかなか曲者で、人々のイイモノを見分ける力を曇らせています。
偽ブランドなんて登場するくらいですから...。
そんな中、もし、老舗ブランドに対抗して、新ブランドを誕生させるなら、そのブランド名はフルネームがいいのではないでしょうか。
例えば、「斎藤カバン店」ではなく、「斎藤喜一のカバン店」というように...。(念のため、登場名は架空の人物です。)
新ブランドは、曇りの無い目で見られるので、実力や保証が無くてはいけません。

フルネームに対する人々の心理を考えてみます。
・フルネームは、実力がなくては出せないだろう。
・フルネームは、責任を持てなくては出せないだろう。

大庄(東証1部上場、大衆割烹チェーン)と栄太郎(ジャスダック上場、加ト吉系外食中堅)、2003年3月10日に合併。
大庄は「庄や」「やるき茶屋」などを関東圏に、栄太郎は「ジョン万次郎」などを東海圏に展開中。
合併後は、社名を「大庄」に。
前述のような意味で、消費者に心理的影響を与えるためにも「大庄栄太郎」の方がよいのでは?
パッと見、フルネームなので...。


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